「ついにこの日が来た!」
私は喜びとともに叫んだ。4時きっかりにすべてのフラワーアレンジメントがやってきた。祭壇には3つの白いキャンドルが飾られていた。中村先生と私がよく、村の生活の現実から逃れていた落ち着く日本庭園のある小さな神社を思い出させるような、美しく澄み渡った祭壇を私は今まで見たことがなかった。


私は披露宴が開かれる階段下への道を見つけた。足を踏み入れると、ホールの入り口近くの長いテーブルはアレンジされていた。そしていくつかの結婚の贈り物が置いてあり興奮させた。あるテーブルは、キラキラ輝く食卓の中央に置く飾り物や、まばゆい銀の皿で飾り立てられていた。コーラやコーヒーやティーポットがテーブルに置かれ、スナックや他のご馳走の匂いが優美に運ばれて、招待客を喜ばせようと待っていた。
「オーソンさん。」
私の声は感謝の気持ちで胸がつまっていた。彼女は私の手を握り、そして言った。
「私達がこの祝福に関われることが嬉しいの。このアレンジメントが、あなたや今宵の結婚式に受け入れらるといいと思うわ。」彼女は腕時計を見て、
「まあ、胤森さん、もう時間がないわ。」


教会の講堂には、招待客と教会からの気さくな友人達でいっぱいだった。ちらりと見てみると、150人の人達がメインホールにいて、おおよそ20人かそれくらいの人がバルコニーに散らばっていた。パイプオルガンの音が鳴り、私の階段は照らされていた。私達の人生の旅の始まりを願う心で喜びにあふれたものだった。
「花嫁の入場です!」
私の心臓が火山が噴火したようになっているのに気づいた。
不安定で好色な考えが私がいたこともない領域に侵入してきた。花嫁が兄のスタンにエスコートされ入口に入って来る時私の顔は輝いた。ついに彼女が近づき、牧師と祭壇の前に立った。私達は誓いを交わし、「互いに死が二人を分かつまで」と約束しあった。この私達の新しい人生の素晴らしい時間に、私達は手をとりあい蜀台に上った。花嫁が右側のキャンドルに火を灯し、私が左側のキャンドルに火を灯した。そして一緒に蜀台の真ん中のキャンドルに火を灯した。
「この火とともに、私達の心も一緒に・・・」
それから、私達は個々のキャンドルの火を消していき、蜀台に戻した。それは2つの命が1つになることは畏敬だという夫婦の契りの象徴だった。このような普通にはない光景をどちらの参列者も見たことがなかっただろう。